悩める東大生の休学タビ記録

就活に悩んだ東大生が、やりたいことをみつけ、休学し海外で一人旅をする。そんな旅の記録。

エッセイ

「Enjoy your life」シンガポール|東南アジア旅エッセイ⑯最終回

「それで、お前は将来どんなことがしたいんだ」とジェームズが問う。

「帰るべき場所」マラッカ|東南アジア旅エッセイ⑮

自転車を漕いだ。重く熱を持った身体。額にうっすら浮かぶ汗。橋を渡ってモスクのある島へ。爽やかな夕方の風が、身体の芯を撫でた。頭の中でゆずの「夏色」が響く。僕は自転車をもっと漕ぐ。身体が少し軽く、楽になった気がした。

遠回りの意義

2018年が終わりに近づいた、この一年の振り返りのタイミングで、ここまでの休学旅ライフで思ったことも少しだけまとめます。

「宗教・軸・正義・価値観」クアラルンプール|東南アジア旅エッセイ⑭

僕はおばちゃんから説明を聞いている間、そのおばちゃんの柔和な笑顔に惹きつけられていた。そこには僕と違う価値観があるのかもしれないけれど、その価値観はこのおばちゃんにこれだけの笑顔をもたらしている。

「人生初ヒッチハイクの挑戦」キャメロン・ハイランド|東南アジア旅エッセイ⑬

一人の女性が近づいて来て、「もし泊まるところがなければ私の部屋ベッド二つあるから泊まってもいいわよ?」と声をかけてくれた。 僕は丁重に断ったが、その申し出の暖かさに心を打たれた。どこの誰かもわからない異国の男を自分の部屋に泊めようとする女性…

「誰も僕を知らない場所で」ペナン|東南アジア旅エッセイ⑫

僕は世界の隅っこにいる気分になった。僕がテロッバハンにいることなんてこの世の誰も知らないだろうし、そもそも興味もないだろう。誰も僕を知らない場所で、僕は一人自分を見つめ続ける。

「青」バンコク・タオ島|東南アジア旅エッセイ⑪

夕暮れどきのビーチを覆う南国の暖かな空気に身体を解きほぐし、爽やかな笑い声の響を聴く。 僕にとっての平成最後の夏。そこには素敵な青春があった。

「一期一会」バンコク再び|東南アジア旅エッセイ⑩

僕らは生きている限り、何も選択していないように見えても、その裏で確実に何かの機会を失い続けている。それは音もなく静かに消えていくために、ほとんど気づかないだけだ。

「抜け感のある話」カンボジア|東南アジア旅エッセイ⑨

女の子は僕に向かって妖しく微笑んだ。それを合図にその子を含めた3人の女の子プラスおばちゃん1人が一斉に僕に襲いかかってきて、僕の身体のあちこちを引っ張り、あるいは背中を無理やり押して僕を店の中に連れ込もうとした。

「狭隘で絶望的な檻の中に灯った小さな光」|東南アジア旅エッセイ⑧

生きるということは、罪深いエゴを背負って立つということだった。死ぬということは、罪から解放される代わりに、自分のエゴも全て強制的に諦めなければならないということだった。僕は彼ら彼女らが僕のことをいつまでも忘れないでいてくれることを願い、彼…

「4都市に関する話」ベトナム縦断|東南アジア旅エッセイ⑦

ビーチまで歩いてすぐなのだから砂浜で寝ればいい、と思いつき水着に着替えて、防水ポーチの中に財布と携帯を入れてビーチへ向かった。ほんの少しだけ平泳ぎのフォームを確かめた後、防水ポーチを肩から斜めに掛けた状態で砂浜に横になった。天気は曇りだっ…

「エリート」ハノイ|東南アジア旅エッセイ⑥

ラオスの国境審査が終わると、ベトナムの入国審査までラオスでもベトナムでもない場所を5分ほど歩かされた。ここでも、入国審査が終わると「ワンダラー」とお金を要求された。面白いことにちゃんとお釣りをくれた。なんて律儀な賄賂なんだ。

「不協和音」バンビエン|東南アジア旅エッセイ⑤

引き返した方が懸命だったと思う。でも負けたくなかった。世の中には負けてもいい、あるいは負けていると思われてもいい。でも僕はその時負けられなかった。「一度妥協したら死んだも同然」。ずっと負け続けてしまう気がした。もうこれ以上僕は自分に負ける…

「ちょっとしたお話2つ」ルアンパバーン | 東南アジア旅エッセイ④

ある晩ふと気になって、おっちゃんに「お昼は何の仕事をしているの?」と聞いた。

「タイからラオスへ」ルアンパバーン |東南アジア旅エッセイ③

少し原始を感じる木造高床式の家々と棚田からなる小さな村が時折沿線に現れ、強い郷愁を誘う。子供たちは裸で水浴びをし、家畜の子豚兄弟が道を横断し、路肩の水路には水牛がいた。

「自由に許可はいらない」パーイ|東南アジア旅エッセイ②

頭の中でPhillip Phillipsの「Gone, Gone, Gone」が響渡った。 僕は今ひとりでタイの田舎を原付で疾走している。 【東南アジア旅エッセイその②】

「旅立ち」バンコク|東南アジア旅エッセイ①

「あーあ、カオサン来ちゃったよ」 【東南アジア旅エッセイ第一弾】

【インド編完結⑨】デリー再び

僕の宗教はなんだろう。 僕の正義はなんだろう。 僕の「心のコンパス」はどこを指しているんだろう。 (インドエッセイ完結編)

【インド編⑧】ジャイプル

インドは世界3大ウザイ国などと言われる。 客引きはしつこいし、すぐ騙してくる。 しかし、本当にウザイのは一体どっち側の人間なのだろうか。

【インド編⑦】アーグラ

これから話すのはタージマハルの美しさについて、ではなく、僕が自分の人種について意識したエピソードである。

【インド編⑥】カジュラホ

もうあたりは暗くなっている。 その時、道の先からこちらにトラックが一台向かってきた。 荷台には20から30代の男が10人ほど乗っている。 僕は立ち上がった。 まずい、殺される。 ここで襲われたら気づいてくれる人は誰もいない。

【インド編⑤】バラナシ・サトナ・カジュラホ

Googleマップで位置確認をする。 その時僕は信じられないものを目にする。 画面に映る現在位置を示す青丸はサトナ駅にぴったり重なっている。 理解するのに時間が必要だった。 そう、まさに今サトナ駅に到着していたのだ。 僕は急いでベッドから降り、必死に…

【インド編④】バラナシ

1人のヒンドゥー教徒があぐらを組んでじっと太陽の出てくるあたりを見つめている。 靄の中から真っ赤で大きな太陽が少しずつ顔を出した。 何かが僕の芯に触れ、目の裏が熱くなった。

【インド編③】デリーからバラナシへ

すこし朦朧とした頭とぼやけた視界に映り込む、電光掲示板の文字。 「Platform13 12562 23:10」 時計を確認すると、23:33だった。

【インド編②】デリー散策

記念撮影と思いジャマーマスジットを背景にハザンと写真を撮ると、どこからか知らないインド人がやってきて俺とも一緒にツーショットを撮ってくれと言われる。 1人と撮ると、次々と俺も私もと写真をせがまれる。 気づくと僕の前に僕と写真を撮りたい人のちょ…

【インド編①】デリー

「なんでインドなんか来ちゃったんだ、帰りたい…」