エッセイ
少し原始を感じる木造高床式の家々と棚田からなる小さな村が時折沿線に現れ、強い郷愁を誘う。子供たちは裸で水浴びをし、家畜の子豚兄弟が道を横断し、路肩の水路には水牛がいた。
頭の中でPhillip Phillipsの「Gone, Gone, Gone」が響渡った。 僕は今ひとりでタイの田舎を原付で疾走している。 【東南アジア旅エッセイその②】
「あーあ、カオサン来ちゃったよ」 【東南アジア旅エッセイ第一弾】
僕の宗教はなんだろう。 僕の正義はなんだろう。 僕の「心のコンパス」はどこを指しているんだろう。 (インドエッセイ完結編)
インドは世界3大ウザイ国などと言われる。 客引きはしつこいし、すぐ騙してくる。 しかし、本当にウザイのは一体どっち側の人間なのだろうか。
これから話すのはタージマハルの美しさについて、ではなく、僕が自分の人種について意識したエピソードである。
もうあたりは暗くなっている。 その時、道の先からこちらにトラックが一台向かってきた。 荷台には20から30代の男が10人ほど乗っている。 僕は立ち上がった。 まずい、殺される。 ここで襲われたら気づいてくれる人は誰もいない。
Googleマップで位置確認をする。 その時僕は信じられないものを目にする。 画面に映る現在位置を示す青丸はサトナ駅にぴったり重なっている。 理解するのに時間が必要だった。 そう、まさに今サトナ駅に到着していたのだ。 僕は急いでベッドから降り、必死に…
1人のヒンドゥー教徒があぐらを組んでじっと太陽の出てくるあたりを見つめている。 靄の中から真っ赤で大きな太陽が少しずつ顔を出した。 何かが僕の芯に触れ、目の裏が熱くなった。
すこし朦朧とした頭とぼやけた視界に映り込む、電光掲示板の文字。 「Platform13 12562 23:10」 時計を確認すると、23:33だった。
記念撮影と思いジャマーマスジットを背景にハザンと写真を撮ると、どこからか知らないインド人がやってきて俺とも一緒にツーショットを撮ってくれと言われる。 1人と撮ると、次々と俺も私もと写真をせがまれる。 気づくと僕の前に僕と写真を撮りたい人のちょ…
「なんでインドなんか来ちゃったんだ、帰りたい…」