【本の紹介『深夜特急』】
『深夜特急』という本を知ってますか。
日本人バックパッカーの間でバイブルになっている本です。
新潮文庫から6冊に分冊された文庫本が出ています。
インドのデリーから、イギリスのロンドンまでを、バス(特に路線バス、高速バスなどの乗り合いバス)だけを使って一人旅をするという目的で日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、筆者自身の旅行体験に基づいている。
当初は日本からデリーまで直行してしまうつもりだったが、途中2か所のストップオーバーが認められる航空券を手にした私は香港とバンコクを選び・・・、様々な人々と事件に出会いながらロンドンを目指す(Wikipedia 引用)
後々わかったことにかなり有名な本ですが、僕はパリで初めてバックパッカーの人達に会うまで知りませんでした。
読めば旅に出たくなること間違いありません!
ビザ取得とか、ホテルの予約とかしなくても、こんなにも自由に国を行き来し滞在できるものなのか…と思わされました。
また、日本じゃ信じられないような値切りや言い合いのシーンなどが出てきて、こんなの現代はもうないだろうな…と半分残念な気持ちで読んでいたのですが、昨年インドに初バックパック旅をした時に、それらがまだ本当にあって、なんだか感激しました。
物語が進むと旅とは何かという投げかけがされてくるように思います。
5巻のギリシャ終盤で示唆される筆者が旅に求めていることについて、僕は昨年インドに行った時似たようなことを感じました。
僕は大学で土木工学を専攻しており、特に公共空間デザインやまちづくりを専門とする研究室にいます。
それがなんだと思われるかもしれませんが、意外に関係があって、「魅力的な都市」と「旅人が旅に求めていること」との間には通底するものがあるように僕は感じています。一応言っておくと、魅力的な都市というのも完全に僕の主観なんですけどね笑
具体的に言っちゃうとネタバレになりかねないので、「通底するもの」についてはひとまず秘密、ということで笑笑
大学1.2年生の人とか読んだら、人生変えられちゃうかもしれないです。
あるいは僕みたいな当時大学4年生でさえ。
普通にエッセイとしても面白いし、6分冊ですがスラスラ読めるので、旅に興味ない人も良かったら是非。